はじめに
ちょうど薬の記事を書いていた時のこと、インパルス堤下さんの書類送検のニュースが入ってきました
以下、記事の抜粋を引用
送検容疑は6月14日午前1時40分ごろ、自家用車で東京都世田谷区内にある温泉施設の駐車場から道路に出る際、電柱と車の後部が接触する事故を起こしたにもかかわらず申告しなかったほか、同1時50分ごろ、睡眠導入剤の影響で正常な運転ができなかったにもかかわらず運転した疑い。
以前の記事をを読むと睡眠導入剤(いわゆる睡眠薬)とアレルギーの薬を自動車に乗る前に飲み、家に帰る途中で意識がもうろうになっている状態で発見されたとのこと
じんましんで悩まされていたそうでずっと寝れずにいて、家に帰ってすぐに寝れるように運転前に薬飲んでしまったんですかね…
気持ちは分かりますが、医師や薬剤師からの説明で運転前の服用は控えることと言われていたようで今回大きな事故にならなかったからよかったものの大きな事故になりかねない行為なので皆さんも気を付けましょうね
ニュースでは睡眠導入剤ばかりフィーチャーされていましたが、意外とアレルギーの薬も注意が必要なので皆さんに知ってほしいなと思います
知ってほしいこと1
なぜアレルギーの薬に注意が必要なんでしょうか?
眠気や集中力の低下を引き起こすことがあるからです
もちろんすべての薬がそうではないですが、そうである薬が多いのも事実です
今回アレルギーの薬として紹介するのは抗ヒスタミン薬です
他にもアレルギーの薬はあるのですが、汎用されるのが抗ヒスタミン薬であること、市販の薬にも多く配合されていることから今回のメインとさせていただきます
また、薬に関してはお医者さんから処方してもらう薬ではなく薬局やドラッグストアで購入できる市販薬について言及しています
どんな薬に配合されていることが多い?
以下の4種類の薬に抗ヒスタミン薬が配合されていることが多いので注意が必要です
①総合感冒薬(風邪薬)
②鼻炎薬
③酔い止め
④睡眠改善薬
①総合感冒薬(風邪薬)
総合感冒薬には入っていないこともありますが、鼻水をとめる目的で抗ヒスタミン薬が配合されていることも多いです
②鼻炎薬
鼻炎薬にはほとんど配合されているので注意が必要です
③酔い止め
意外なことに酔い止めもほとんどのものが抗ヒスタミン薬が配合されています
しかも眠気を引き起こしやすいタイプの抗ヒスタミン薬なので、酔い止めを飲んで運転はできないという矛盾…
④睡眠改善薬
いわゆる睡眠薬とは別モノです
睡眠薬は医師の処方が必要で、市販はされていません
これは抗ヒスタミン薬の眠気という副作用を逆手にとった薬です
一時的に不眠になっている人で市販の薬でどうにかしたいという人向けのお薬だと思います
ただ、不眠が続く場合はお医者さんを受診することをおすすめします
なぜ眠気や集中力の低下が起こるの?
ヒスタミンは体内のアレルギー反応に関わっています
抗ヒスタミン薬は体内でのヒスタミンの働きを邪魔してアレルギー反応を抑えています
しかし、脳内ではヒスタミンは集中や覚醒の役割を担っています
脳内で抗ヒスタミン薬がヒスタミンの働き(集中や覚醒)を邪魔して眠気や集中力の低下を引き起こします
眠くならなければ大丈夫なの?
ここまでの話を読んで、自分は抗ヒスタミン薬飲んでも眠くならないから運転しても大丈夫でしょと思った人もいるかもしれません
しかし抗ヒスタミン薬の種類や同じ薬でも飲む人によっては眠気や集中力の低下を感じないことがあります
しかし、答えはNO!です
ここで
知ってほしいこと2
抗ヒスタミン薬の種類によって、無自覚に起こる集中力の低下(インペアード・パフォーマンスまたは鈍脳とも)を起こすものがあります
これは本人が気づいてないけど、知らず知らずにパフォーマンスが低下している状態です
この状態で仕事や勉強の効率が知らないうちに低下しているなんていうもったないことが起きているかもしれませんし
この状態で運転することで危険の察知が遅れて事故につながる、なんてこともあるかもしれません
そのため抗ヒスタミン薬は自動車の運転に関してざっくりまとめると
- 注意の記載なし
- 注意が必要
- 運転禁止
以上のように3種類に分けられます
まとめ
もっと詳しく書きたいのですが堤下さんのニュースがタイムリーなうちに注意喚起をという思いで急いで書いたのでざっくりした内容になってしまいました
次回もう少し詳しい記事でさらに抗ヒスタミン薬について紹介したいと思います
仕事や勉強で集中力を下げたくない、自動車の運転をするという人で抗ヒスタミン薬を購入したいときは薬剤師に相談するか私の次回の記事を参照ください笑(早く書け)
→2017.09.24追記 書きました!
www.paper-pharmacistravel-agency.com